NOと言えなかった私が、”NO”を覚えた場所

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こんにちは。
心理カウンセラーのあさです。

この週末は、根本裕幸さんの「お弟子講座」に参加してきました。
今日は、グループワークの中で話した「NOと言えなかった私」のお話を書いてみたいと思います。

私は小さい頃から、いつも母の顔色をうかがって育ちました。
怒らせないように、気を使って、空気を読んで。
気がつけば反抗期もなく、いつのまにか「イエスマン」になっていました。

自分の気持ちを言うことよりも、「相手を怒らせないこと」「波風を立てないこと」が最優先。
そうするのが当たり前だと思っていたので、自分が“NOと言えない”状態になっていることにも気づけていなかったんです。

初めての彼氏ができたときも、
「付き合おう」と言われて、正直そこまで“好き”という気持ちはなかったけど、
断れなくて、なんとなく付き合うことに。

結果、気持ちが定まらないまま、くっついたり離れたりを何度も繰り返しました。
自分がどうしたいのか、まったく分からなくなっていって、彼との関係だけでなく、
自分自身も見失っていったんです。

でも、心のどこかでは「このままじゃダメだ」と感じていたんですね。
それで、私は思い切って、タンザニアへ留学することを決めました。

タンザニアでの生活は、日本とはまるで違い、人との距離が近い。

そして、ストレートに気持ちを伝える文化。
そんな中で、私が「NO」と言わなければいけない場面がたくさんあったんです。

最初は、やっぱり怖かったです。
「NO」と言ったら嫌われるんじゃないか、もう話しかけてもらえないんじゃないか――。
そんな不安が頭の中にありました。

でも、思い切って「NO」って言ってみたんです。

そしたら、誰も怒ったり、不機嫌になることはなく。
それどころか、「そうなんだ、OK!」とあっさり受け入れてくれて。

そのとき私は、「ああ、『NO』って言っても大丈夫なんだ」ってホッとしたのを覚えています。

それで、少しずつ、自然と「NO」が言えるようになっていきました。

なぜ言えるようになったのか?
それは、「安心感」があったからだと思います。

たとえ「NO」と言っても、相手との関係が壊れるわけではない。
自分の気持ちを伝えても、ちゃんと受け止めてもらえる。

そういう体験が、私の中で「NO=悪いこと」という思い込みを少しずつほぐしてくれました。

今もまだ、完璧にはできないけれど、
「NO」を言うことは、自分を大切にすることなんだと思えるようになりました。