こんにちは。
心理カウンセラーのあさです。
心理学では、「期待は裏切られるもの」とよく言われます。
私たちは日常の中で、無意識のうちに人や物に期待していることが多いですよね。
たとえば――
「旅行から帰ってくるなら、お土産があるはず」
「高価なものを買ったんだから、きっと効果があるはず」
そんなふうに思っていたのに、実際には違った…なんてこと、ありませんか?
「えっ、お土産なかったの?」とがっかりしたり、
「思ったほどじゃなかったな…」と悲しくなったり。
期待が外れたとき、私たちはつい残念な気持ちになって、気分が沈んでしまいますよね。
でもその残念さは、「それだけ期待が大きくなっていた」ということの裏返しでもあります。
ただ、私は「期待すること」が悪いとは思っていません。
大切なのは、「自分が何に期待しているか」に気づいておくことだと思うのです。
少しだけ、心にスペースをつくる。
「お土産があったらうれしいけど、なかったとしてもまぁいっか」
「効果が出たらうれしい、合わなかったら別のものを試してみよう」
そんなふうに、自分の期待を“手放す準備”をしておくと、
思い通りにいかなかったときも、心は大きく揺れにくくなると思うんです。
期待しないって、少し寂しい感じがするかもしれません。
でもそれは、「諦めること」ではなくて、「柔軟さを持つこと」。
自分の心を守るための、優しい工夫なんです。
私がよく使っている問いかけは、こんな感じです。
- 私は何を「期待している」のかな?
- その期待がかなったら、どんな気持ちになりたいのかな?
- その気持ちは、誰かにしてもらわないと得られないもの?
- 自分で満たせる部分があるとしたら、それはどんなことだろう?
こうした問いかけを、ノートに書き出してみるのもおすすめです。
頭で考えているときよりも、心の奥にある「本音」が見えてくるかもしれません。